地毛証明書について

地毛証明書について

地毛証明書とは

入学した学校に対し、自身の毛色や毛質を申告/証明する書類のこと。テレビ番組の「バイキング」にて地毛証明書の要否を取り上げられました。本記事は投稿者の私見です。

なぜ地毛証明書の要否が争点となっているのか

近年は価値観の多様化に伴い、個性を尊重する風潮が強くなっています。一方学校におけるルールである校則は時代の変化に伴い変更されることがあまりないのが現状。時代の風潮(個性を認める風潮)と校則(同一性を求めるルール)にアンマッチが生じたことを背景として地毛証明書が争点となりました。

地毛証明書がなくならない理由

地域社会からの要請

学校に通う生徒は地域社会の人と共生している。そのためどこどこ高校の生徒は髪色が明るく、学校の印象が悪いとレッテルを貼られてしまうと学校ブランド力が低下する恐れがあります。結果として昔ながらの伝統を守っておけば当たり障りが無いという空気感が漂い、校則の変更にまで至らないのです。

学校卒業生OBOGからの要請

学校卒業生のOBOGは少なからず卒業した学校に対して思い入れを持っているものです。自分が卒業した学校の格が上がれば、自分の格が上がったかのように錯覚します。一方で卒業した学校のブランド格が下がるようなことがあれば、自分の格が下がったような錯覚をしてしまうのです。そうした錯覚により、自分の価値観と違った校則になることには大きな抵抗があり中には学校にクレームを入れるといった行動をとる方も存在します。そうした存在を無視できない学校は今まで通りという当たらず障らずの方法をとる方向に流れていってしまうのです。

親からの要請

近年はモンスターペアレントといった言葉が取りざたされているが、学校に対してクレームを入れる親が存在します。最近では南青山の児童施設に関して話題となりましたが、はたから見ていると信じられないような主張をする方もいらっしゃいます。そうした方への対応に時間を消費して、本来の仕事である生徒への教育の時間がなくなってしまっては本末転倒です。結果として現状維持を取らざるを得ない状況になります。

地毛証明書を廃止した場合のメリット、デメリット

メリット

生徒の個性を尊重し、多様性を認める学校であると認知される。

デメリット

派手な髪色の生徒を外部の関係者が見たときにあることないことを風潮される恐れがある。

地毛証明書の要否論争から見えてくる今後の学校教育における課題

上記してきたように学校には様々な関係者が存在する。価値観が多様化する中で関係者の合意を得て校則を柔軟に変更できる仕組み作りが必要である一方、学校の教員の業務は増えるばかりです。学校は学問を学ぶ場所とはっきり割り切り、それ以外のことは関与しない物だと関係者が理解することが必要である考えます。まずは学校関係者が理解すること。その上で学校運営がどうあるべきか生徒、教員、関係者で話し合い合意を得て決定していくという学校の在り方になれるかが今後の課題と言えるでしょう。