経理部奮闘記③ 現金出納業務

今回は経理業務の基本!現金出納業務について解説いたします。実は経理部にいても実際に現金を扱う機会は少ないです。
会社のお金を扱いますので業務を行う際には注意して遂行するようにしましょう。
現金出納業務
日々の現金出納業務

企業が経済活動を行っていると日々お金が動きます。
実際の貨幣が動くかは別ですが従業員の給料や電気料金など日々帳簿上のお金は変動します。
最終的にはお金の出入りとなって表れてきますので、現金出納業務は帳簿のお金の出入り口ということになります。
仮払い
お金を渡す時点ではおおよその金額とおおよその使用目的しか定まっていないけれど、従業員などの仮にお金を渡すことを言います。
例えば、出張でアメリカに行くので出張している際の経費を払うために仮払いを行います。
仮払金の管理はお金を渡した相手と金額、使用目的、精算期日を必ず記録を取るようにしましょう。
経費精算
従業員が立て替えた経費や仮払い金で支払った経費を現金で精算する業務になります。
領収書をもらって何に使ったお金なのかを聞き取りし仕訳できるようにしましょう。
会社ごとによって使う科目のルールが違ったりしますので最初のうちは先輩社員にどんどん聞いて仕訳の経験をため込んでいきましょう。
可能であれば仕訳をしたメモをとってためておくと後々役立ちます。
出納記録
一日の終わりには金庫にある現金を数えます。
現金出納帳を作成している場合は現金出納帳と実際の金額が合うか照合します。銀行などでは1円単位まで合わないと帰れないという話も聞きますが、それほど重要な仕事です。
誰かがこっそり持って行ってしまっていないか証明するためにも日々合致するか照合しましょう。その際に金種ごとの集計表があると作業が楽です。
枚数×金額=金種残高がわかるような資料を作成しておきましょう。
月次締め処理
現金実査
出納記録と似たような作業になりますが、実際にある現金と帳簿の照合になります。
経理の世界では帳簿と実際のお金(ものや権利)を照合するという作業が重要となります。日々照合作業を行っていれば月単位での作業は大変にはなりません。
経理業務全般に言えますが、日々の管理をきちっと行っていれば、月次や年次の作業負担が軽くなります。
月次や年次で残業時間が多くなってしまっている経理部は日々の業務に負荷を分散できないか検討してみてはいかがでしょうか。
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