経理部奮闘記⑤ 入金管理、回収業務

経理部の重要な仕事がに入金管理と回収業務があります。
前回の経費精算の記事はお金を支払う側だったのに対して、今回の記事は入ってくるお金もしくは入ってくる予定のお金の管理をする業務になります。
回収業務

回収業務とは、企業がものの販売やサービスの提供などをして得たお金を回収する業務になります。
経理部が担う役割ではない場合も多いです。
というのも販売する営業部の方で、お金の回収までが販売の一連の業務であると定義されていることがあるからです。
販売実績で個人の能力評価をされていれば、相手の支払い能力に関係なく売りつけることが目的となってしまいます。
ものやサービスを提供してもお金が入って来なければ、事業運営を継続していくことが困難になってしまいます。
そうならないためにお金の回収を管理する業務は重要です。
回収管理業務は決められた期日までに相手先からお金の入金があるかをチェックします。
回収期日を過ぎてから入金がある取引先には注意しましょう。資金繰りが苦しくなっている可能性もあるので、営業担当者に通知して回収不能にならないように与信限度額額などの見直しを行います。
与信管理

ものの販売やサービスの提供などを新規の取引先と行う場合、取引先企業に本当に支払い能力があるか確認する作業は重要です。
相手先から決算書をもらったり、もらえないようであれば帝国データバンクなどから情報を取り寄せ、企業の信用調査を行います。
この結果、新規に取引をしても大丈夫な企業なのか判断を行い取引に入ります。
しかし、1度に販売する量やサービスなど、相手の支払い能力以上に売り上げてしまうと、お金の回収ができない可能性があります。
そこで取引先ごとに与信限度額という取引金額の上限を設定し、限度額の範囲内で取引する形を取ります。この与信限度額を管理し、回収できないリスクを低減させるのが与信管理業務になります。
入金管理

入金管理とは自社の銀行の口座情報をチェックし、取引先から入金があった場合、その入金がどの販売に対する入金なのか確認して、仕訳を起こす業務になります。
取引先からの入金が回収できているのか。販売したものの一部が支払われてないということはないかという確認を行う重要業務になります。
回収が遅れたり、支払われていない代金があった場合、担当者に通知し取引先と連絡を取ってもらいたい回収につなげます。
資金繰り予測

事業運営においてお金がいついくら入って、いついくら出て行くという予測を立てることは極めて重要です。
お金は企業の血液と例えられる事もありますが、血液がなくなってしまったら存続できません。
そのため回収管理、入金管理の担当者は販売代金などお金の入金がいついくら入ってくるだろうという資金繰り計画のデータ提供も重要な業務です。
経理に配属された当初もお金の流れを把握する意味でも、入金の動きを観察するようにしましょう。
まとめ
入金、回収業務は企業運営において重要な業務になります。
利益が出ていても、資金が尽きてしまい倒産する(黒字倒産)を防ぐ観点でも回収管理、入金管理業務に任命された担当者は日々のお金の流れをできるだけ早く把握できるように努めることをお勧めします。
上司や偉い方に来月の入金金額はいくらになりそうだ?と質問されたらすぐに答えられるようにしておきましょう。
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